今回の尖展は6年ぶりに京都市美術館本館に戻ったこと、関東(東京)の作家2人の快諾を得て招待出品が実現したこと、念願であった図録を作ったことなど始まる前から興奮の度合いが全然違っていた。
中でも特に印象に残ったのは、ギャラリートークだった。
僕は人前で話すことなど大の苦手であまりやりたくなかったが、代表なのでイヤだとも言えず、司会まで引き受けてしまった。
会期前の何回かの打ち合わせで、やるからには今までのトークにないものを盛り込もうということになり、作品のネタや、使用画材そのものを持ってくるものなどがいたが、これがアダになった。
初日のトークで2時間もかかってしまったのだ。
見通しのあまさがもろにでてしまい、聞いていて下さった方々には本当に申し訳ないことをしてしまいました。おゆるしください。
2日目はこの反省を生かし、比較的スムーズに進んだ。
しかも最後に持ってきた藤岡氏のギャラリートークが一部の方々の間で、異常な盛り上がりをみせ、延々と閉館の時間まで画材の話が続くというまさに「伝説のトーク」となった。(というか研究会?)
僕もトークをしてみると絵を見てくれた人の反応がダイレクトに返ってくる。
なんか壁が一つ取り払われた感じで尖の無駄にいかついイメージ(顔はともかく、別に無理にしてるわけではないのだが・・・)に風穴があいたようでとてもよかった。
それから招待と言うのが恥ずかしいぐらい、ほとんど自腹で参加してくれた、荒井さん、池永さんの事も忘れられない。
お二人と一緒にやれて本当によかった。
作品も話も(まだまだ話したりないけど)こんなに刺激になるとは!!
また東京はじめ遠方から駆け付けて下さった方々や、2、3日と連続で来てくれた方々など、御多忙の中、御高覧下さったすべての皆様に心より感謝申し上げます。
なんと総計2090人!!もの方々に見て頂きました。
長くなりましたが、今回の尖展の感想でした。
本当にありがとうございました。