〔招待作家のご紹介〕 荒井経氏と池永康晟氏
来年春の尖展に招待作家として、二名の作家が出展いたします。
メンバーとしてではなく、今期だけのゲスト出展です。
メンバーと招待作家、お互いに刺激し合え 精進できればと考えております。会結成から10年以上経ち、来期で12回を迎える尖ですが、より一層充実できるよう努力してまいりますので、ぜひ会期の際には会場まで足をお運びいただきますよう宜しくお願いいたします。
〔 荒井 経 / ARAI KEI 〕
ずっと「日本画」のことを考えながら制作してきましたが、最近は京都の日本画に注目しています。
歴史的にも、現在も面白い。
京都のみなさんはイマサラとお思いでしょうが・・・。
そんなところに「尖」へのお誘いをいただいて、仲間入りできる喜びと緊張を感じています。 荒井 経
〔Profile〕
1967 栃木県生まれ
1990 筑波大学芸術専門学群日本画 卒業
1992 筑波大学大学院修士課程芸術研究科日本画 修了
1999~2000 佐藤国際文化育英財団第10回奨学生(作品収蔵)
2000 東京藝術大学大学院修士課程保存修復日本画 修了(サロンドプランタン賞)
2003 東京藝術大学大学院博士後期課程保存修復日本画 単位取得退学
2004 「狩野派の技法から近代日本画の技法へ」で東京藝術大学 博士(文化財)
*現在 東京学芸大学教育学部 助教授(日本画・文化財)
〔主な個展〕
1991 個展 (茨城県つくば美術館)
1994 個展 (ギャラリーインザブルー/栃木・宇都宮)
1996 個展 (コバヤシ画廊/東京・銀座)
1997 個展 (ギャラリーインザブルー/栃木・宇都宮)
1998 個展 (コバヤシ画廊/東京・銀座)
2000 個展 (アートハウス+ノイエス朝日/群馬・前橋)
2003 個展 (BASE GARELLY/東京・京橋)
2004 個展 (潺画廊/東京・世田谷)
〔主なグループ展〕
2000 「VOCA2000 新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)
2000 「光州ビエンナーレ アジアセクション日本巡回
見えない境界―変貌するアジアの美術」(宇都宮美術館)
「栃木県美術の二十世紀Ⅱ 千年の扉」(栃木県立美術館)
2001 「よみがえる日本画伝統と継承1000年の知恵」(東京藝術大学大学美術館)
2002 「トリエンナーレ豊橋 星野真吾賞展」(豊橋市美術博物館)
2005 「VOCA2005 新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)
2006 3月 個展 潺画廊
3月 「損保ジャパン美術財団選抜奨励展 」
〔 池永康晟 / IKENAGA YASUNARI 〕
低気圧の夜、駆け込んだ場所で私は随分と喋った。 嘘みたいに。画の事。 画を描く事。 人間を描くと云ふ事。
「春になったら また京都に画を送るんだ。 私を もう一度見たいと云ってくれる人が有る。」
- 尖 -
「尖のひとに、君を見て貰うと決めたんだ。」
「だから、君を私に見せて。」
夜の雲が、みるみる形を変えながら 捉えられない速度で流れて行く。
お互いを奪い合う様な朝が来て、払暁の薄闇の中 私は膠を煮詰め始める。
私はもふ、描く事に囚われてしまった。 描く為だったらどんな形の生き物にだってなる。
「私を憎んでくれたら良い。 そうしたら、私はもっと君が描ける。」 池永康晟
〔Profile〕
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1965 大分県生まれ
1984 大分県立芸術短期大学附属緑丘高校油絵科卒業
前田真三ライブラリー等を経て日本画を描く
2003 個展(東京青山:東京サロン)
2004 「日本画の100」(京都:石田大成社ホール)
2005 個展(京都:石田大成社ホール)
2006予定 個展(東京銀座:ギャラリー朋)