“日本画家と文化財修復家による伝統技法についての講演と実演”
現代日本画において失われつつあるさまざまな技法、その素晴らしい技術や知恵を見つめ直し学ぶことは、閉塞状態にある今日の日本画の現状を打破する大きな手がかりとなるのではないでしょうか。
胡粉や朱そして膠の溶き方ひとつにしても正しいと思っている通説がいろいろな文献を参考に実践してみると180度間違っていたと気づくことがあります。 この勉強会はそう言った思わぬ発見をたくさん目の当たりにできる貴重な場となると考えています。
今回は日本画家であり、平安時代の巨勢金岡(こせのかなおか)を祖とする巨勢派の仏絵師の家系でもある八田哲氏に代々伝わる伝統技法について講演と実演をしていただきます。 また私の友人でもあり日本一の膠コレクターである久安敬三氏(彩色設計)には文化財修復家の目から見た膠の考察を詳細にしてもらいます。 藤岡雅人
◎ 主催 (有)彩色設計、日本画グループ尖
◎ 日時
平成18年7月9日(日) 13:00~17:00
◎ 会場 (有)彩色設計-工房
【会場地図】 *阪急 桂駅より徒歩5分
◎ 参加費 500円 *当日徴収いたします
◎ 定員 30名程度
◎ 内容 [タイムスケジュール]
・13:00 会場集合
*各自、(有)彩色設計までお越し下さい。
・13:30~15:30
絵具の使い方
胡粉、具墨・具絵具、金泥、金箔を金泥に変える、その他(朱肉、膠、丸刷毛について)
質疑応答。
・15:45~17:00
膠の現状について
膠の種類による性質とその使用法、膠の溶解法について、
膠コレクションの公開、文献にみる膠液による顔料の溶き方秘伝の公開。
・18:00~ 飲み会 (希望者のみ、自由参加)
*なお次回の勉強会においては土佐・狩野派の絵具の溶き方を公開予定!